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研究書(文学系) 詳細
更級日記 上洛の記千年─東国からの視座
武蔵野書院創業百周年記念論集
書名かな | さらしなにっき じょうらくのきせんねん―とうごくからのしざ |
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著者(編者)名 | 和田律子/福家俊幸 編 |
著者(編者)名かな | わだりつこ/ふくやとしゆき |
ISBNコード | 978-4-8386-0731-0 |
本体価格 | 11,000円 |
税込価格 | 12,100円 |
判型 | A5判上製カバー装 |
頁数 | 438頁 |
刊行日 | 2020年7月20日 |
在庫 | 有り |
カバー絵は太田聴雨筆の『更級日記』、東国上総で薬師仏にひたすら祈る少女の姿が端正に描かれている。
序
巻頭論文
『更級日記』の旅の風景……浅見 和彦
Ⅰ 歴史と文学の融合
上総国の荒廃・復興と仏教信仰……川尻 秋生
『更級日記』時代の東国の交通事情……佐々木 虔一
『更級日記』と上総国府 ……田所 真
『更級日記』「まのの長者」伝説の背景
─上総国は高級麻織物の大国だった─……山本 勝彦
*
『更級日記』における東国の意味
─作品の語らなかったこと─……伊藤 守幸
たけしばの記述から見る『更級日記』
─なびく瓢に共振するもの─……佐倉 由泰
遠く遙かなる上総
─『更級日記』の「継母」を中心に─……土方 洋一
「ちちぶの山のつらきあづま路」考
─孝標女と父と東国─……元吉 進
『更級日記』の薬師仏と阿弥陀仏
─「東方浄瑠璃浄土の西門」を出て
「西方極楽世界の東門」に入る─……倉田 実
『更級日記』における阿弥陀来迎夢の意味
─乳母願望叙述と物語作者としての矜恃を中心に─……和田 律子
『更級日記』の内なる東国……福家 俊幸
*
『万葉集』と東国─『更級日記』を視野に─……松田 聡
『伊勢物語』東下り章段の散文における地名
─「伊勢・尾張のあはひの海づら」「八橋」「すみだ河」─……大塚 誠也
『四条宮下野集』にみる東国
─寛子周辺における東国への関心に関連して─……高橋 由記
『狭衣物語』巻一における陸奥下向計画の背景
─東国関連表現が示唆するもの─……有馬 義貴
『更級日記』東国表象とその周辺
─「あづまぢ」の回想と物語、説話世界とのかかわりから─……横溝 博
『更級日記』上洛の記の地名と同時代・後代和歌と
……久保木 秀夫
Ⅱ 上総国府と市原─column
房総古代道研究会(千葉県市原市)と更級日記……西山 勝裕
天平産金の功績者「上総国の丈部大麻呂」……谷島 一馬
上総市原国分寺台開発余話 等高線に地歴を想う……三宅 邦弘
あとがき
執筆者紹介
付録DVD [市原市国分寺台区画整理前原形測量図]
市原市国分寺台土地区画整理組合